【そもそも『クラフトビール』とはどんなビール?】
最近、ビールの中でも「クラフトビール」という種類で語られるビールが増えてきています。皆さんも近所の酒屋やスーパーマーケット、あるいはコンビニでも見かけたことがあるのではないでしょうか。
しかし「クラフトビール」とはどんなビールなのか、その定義を知っている人は意外と少ないかと思います。「クラフト」という言葉を聞けば「手作りの」「工芸的な」「職人の手で作られた」といった言葉のイメージが浮かぶのではないでしょうか?
実は「クラフトビール」として定義されているビールはアメリカと日本では微妙に異なります。アメリカンクラフトビール協会(Brewers Association)では、アメリカのクラフトビール醸造所の定義を大まかに次の3つの条件を満たしているものとして説明しています。
①醸造所が小規模であること
②独立した醸造所であること
③伝統的にビールを生産している醸造所であること
これらの条件を満たした醸造所で作られるビールを「クラフトビール」と呼んでいます。
ですが、これらの条件は日本で「クラフトビール」と呼ばれているビールにはあまり当てはまりません。日本では大手の飲料メーカーも「クラフトビール」と名前がついたビールを販売しています。また、アメリカのクラフトビールの条件として上がっている「小規模」と呼ばれる生産量も、日本では大手メーカーの生産量をはるかに上回る生産量であることもあり、アメリカのクラフトビールの定義をそのまま日本のクラフトビールに当てはめることは難しいようです。
【世界をリードするアメリカのクラフトビール】
クラフトビールの定義がアメリカと日本と異なるということは、つまり日本のクラフトビールとは全く異なる環境、文化の影響を受けてアメリカのクラフトビールは作られているということです。作り手の個性が詰まったアメリカのクラフトビールの味は、どれも非常にキャラクターが強く特徴的。魅了されること間違いありません。
アメリカは今や8,000軒を上回るマイクロブリュワリーが各所に点在していて、ホームブリューイング(自家醸造)の文化が深く根付いています。
そんな、世界をリードしているアメリカのクラフトビールの中から今回は3つの醸造所のクラフトビールをピックアップしてご紹介します。
【濁りが特徴的なHazy IPAスタイル】
最初にご紹介するのは「ファイアストーンウォーカー ブリューイングカンパニー」 の「マインド ヘイズ」。
クラフトビール中でも「Hazy IPA(ヘイジーアイピーエー)」というビアスタイルに属しています。
「IPA(アイピーエー)」というクラフトビールの種類を聞いたことはあるでしょうか?「IPA」とは「インディア・ペールエール(India Pale Ale)」の頭文字を繋げたもの。やや高めのアルコール度数とホップの風味と苦味が特徴で、近年非常に人気があるビアスタイルです。
そしてそのIPAから派生したのが、この「Hazy IPA」。一番の特徴はビールの麦芽に含まれるデンプン質やタンパク質、そして香り豊かなホップが溶け込んだことによる、通常のIPAには無い色の濁りです。通常IPAにはホップが大量に使われるため、爽やかさと同時にしっかりした苦味があります。しかし、このHazy IPAはホップの豊かな香りはそのままに、苦味をやや抑え、滑らかな口当たりとなっています。
この「マインド ヘイズ」はそんなHazy IPAスタイルのビールのなかでも、レモンやオレンジ、トロピカルフルーツなど豊かな香りと、パイナップルを彷彿とさせるフルーティーなフレーバーが口の中に広がるのが特徴です。
【人気のIPAスタイルの王道を行くクラフトビール】
次に紹介するのは「アップスロープ ブリューイングカンパニー」の「インディアペールエール」。
先ほどのHazy IPAとは異なり、このクラフトビールはまさにIPAスタイルの王道。オールドスクールな安定した味わいのクラフトビールで、Hazy IPAのような濁りはなく褐色のクリアな色合いが特徴です。
複雑ながらもしっかりとバランスの取れたモルトの風味に、IPAの特徴である本格的なホップの香りと苦味が加わった、まさにIPAのお手本のようなビールです。一口飲めば、ナッツやキャラメルのような風味が先に現れ、ホップの苦味が後を引く絶妙なバランスの味わいです。
食事にもよく合い、特にバーベキューやピザなどアメリカンなフードとの愛称は抜群。王道のIPAビールを味わうなら間違いなくおすすめのクラフトビールです。
【滑らかな口当たりが特徴のダークビールの魅力】
最後に紹介するクラフトビールは、前の2種類とは全くことなる『オートミールスタウト』ビアスタイルの「ザ バージニア ビア カンパニー」の「エルボーパッチェズ」というクラフトビール。
「Stout(スタウト)」というビアスタイルは、通称「黒ビール」「ダークビール」と呼ばれるビールの一種。濃い黒の色合いとナッツやチョコレートを彷彿とさせる香りが特徴です。その中でも、この「エルボーパッチェズ」はオートミール、つまり「オーツ麦」を使用して作られているため「オートミールスタウト」というビアスタイルに属しています。
最大の特徴はまるでベルベットのような滑らかな口当たり。
真っ黒な色から苦味が強いかと想像されるかもしれませんが、意外にも渋い苦味はありません。チョコレートやコーヒーを彷彿とさせる深い香りが楽しめ、ダークビールの最大の魅力が堪能できる仕上がりになっています。
トロピカルなフレーバーが魅力のHazy IPAとも、ストレートなホップの味わいが楽しめるIPAとも異なるダークビールの魅力をぜひ味わってみてください。
【自宅で本格的なアメリカンクラフトビールを楽しもう!】
それぞれが特徴的な個性を持つアメリカのクラフトビールから、ビアスタイルが異なる3つのブリュワリーのクラフトビールをご紹介しました。こちらの3種類のビールは3本セットと6本セットで下記のオンラインストアで販売しています。
[3本セット]バーチャルハッピーアワー アメリカンクラフトビール
[6本セット]バーチャルハッピーアワー アメリカンクラフトビール
8月14日に実施したユナイテッド航空主催のオンラインイベント「バーチャルハッピーアワーwith United」で紹介されたビール。特設サイトでは8月30日まで購入可能です。
【youlive STORES】
https://youlive.stores.jp/
※20歳未満の方・年齢確認のできない方へのお酒の販売はお断りしております。
今回ご紹介したクラフトビール以外にも「youlive STORES」では様々なクラフトビールを取り扱う予定です。
現地を訪れて本場のアメリカンクラフトビールを味わうことが難しくなっている今だからこそ、アメリカ各地から輸入されたクラフトビールをおウチで味わってみるのはいかがでしょうか。自宅でクラフトビールと料理に囲まれてアメリカンな気分に浸るのも楽しみ方の一つかもしれません。